更年期障害の「冷え」
「冷え」については若い頃から多くの女性の悩みになっていますが、
更年期障害で冷えの症状があらわれると、やはりいっそう厳しい
ものになります。
冷えは他の更年期障害の多くの症状のベースになっている場合も
あるので、冷えの症状を緩和することで、他の諸症状を軽減する
ことにつながります。
もともとの体質が冷え性という人
ならばなおさら、いろいろな
ことに留意してひどくならない
ようにしましょう。
更年期障害での冷えの原因は、
自律神経の乱れによって、脳から
出る体温調節のための指令が
体のすみずみまで届きにくくなることと、
加齢によって体の血流機能そのものが悪くなっていることの両方が考えられます。
そのため、自律神経の働きを助けるとともに、血行を促進するための
ケアを行うことが必要です。
冷えの対策としては、体を温める食べものをたくさん食べるのが
最も有効とされています。
食べもので体の内側から温めて、その熱を血液に乗せて体じゅうに
行き渡らせ、衣服の調節によってその熱を逃がさないようにしましょう。
体を温める食材には、小豆、黒豆などの豆類、かぼちゃ、さつまいも、
れんこんなどの炭水化物系の野菜とグリーンアスパラガス、小松菜、
ねぎなどの野菜、栗、くるみなどのナッツ類とごま、そして、あなご、
いわし、えびなどの魚介類、しょうが、とうがらしなどの辛味類などが
あります。
その他、冬ならば、しょうが湯や葛湯を飲むのもおすすめです。
血行をよくするには、お風呂での半身浴が効果的とされています。
また、血行促進の漢方薬やサプリメントなどもあるので
試してみるとよいでしょう。